Trousseau(トルーソー)症候群 治療

1.原疾患の治療
予後を最も左右するため、早期診断・早期治療が最優先されます

2.抗凝固療法
過剰な凝固反応に対して、以下のどちらかを行いますがワーファリンは無効なことが多いようでやっかいです。ワーファリンの効果が乏しい本病態に対して、プラザキサ、イグザレルト、エリキュースなどのNOACで治療可能かどうかはまだ不明です。

3.補充療法
血小板や凝固因子の低下がある場合には、血小板3万/mm3、フィブリノーゲン 75mg/dlを目標に補充することもありますが、補充するときには血栓形成傾向が高まるので、抗凝固療法の併用が必要です

抗凝固療法の病体機序
固形癌で過剰発現している組織因子は凝固カスケードを活性化しますが、その他にも癌の成長、血管新生・転移を促進することが知られています。抗凝固療法の効果に関しては、低分子ヘパリンは抗血管新生作用があり、担癌動物モデルでアポトーシスを誘導することや、ヘパリンがインテグリン依存性の細胞接着を抑制して細胞間相互作用を抑制することにより、癌転移を抑制することなどが報告されています。
一方で、臨床的にはFragmin Advanced Malignancy Outcome Study (FAMOUS)で、進行した固形癌385例にダルテパリン5000単位の投与が、1年間の追跡調査では生存率を改善させたと報告されています。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください