全身管理 (脳梗塞)

脳卒中治療ガイドライン 2009:書籍

バイタルサインの管理
1.脳梗塞急性期は、解離性大動脈瘤、急性心筋梗塞、高血圧脳症などを合併していない限り原則的に降圧療法は推奨できない。
2.収縮期血圧220mmHg以上、または拡張期血圧121mmHg以上、または平均血圧130mmHg以上の過度の高血圧では点滴による降圧療法を考慮する。
3.血栓溶解療法を予定する患者では、一定のレベルまで降圧することが推奨される。

安静度
発症48時間はできるだけ床上安静(体位変換、他動的関節可動域訓練は積極的に行う)。その後は、血圧の変化に注意しながら徐々に頭部挙上、坐位、立位、歩行へと進める。

栄養管理
1.高血糖または低血糖は是正すべきである。
2.低栄養がみとめられる例では、十分なカロリーやタンパク質を補給することが推奨される。

合併症対策
1.脳梗塞急性期のけいれん発作には抗てんかん薬を使用するが、長期投与の必要はない。発症後14日以上経過した後に初回のけいれんが起こった例では継続投与が推奨される。
2.下肢の麻痺がある症例では深部静脈血栓症、肺塞栓症の予防に低用量ヘパリン療法または低分子ヘパリン療法が推奨される。
3.急性期から理学療法や深呼吸などを積極的に行うことは、肺炎の併発予防のために推奨される。
4.重症例では消化管出血の併発予防に抗潰瘍薬(H2-blocker or PPI少量投与)の投与が推奨される。
5.脳梗塞急性期の中枢性高熱は治療すべきである。

リハビリテーション
早期より導入する。毎日30度ずつ頭部挙上を進め血圧低下なく坐位で90度を保てたら理学療法士による本格的訓練開始。

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