Pureな感覚神経である腓腹神経は、生検後に脱力が生じることがないため生検に適しています。
生検により、確定診断がつく疾患は決して多くはないのですが以下のような疾患が適応になります。生検前に、末梢神経伝導速度検査を行いSural nerveの電気生理学的な異常の有無を判断してください
適応疾患
- 血管炎に伴う末梢神経障害
サルコイドーシスによる末梢神経障害
アミロイドニューロパチー
神経らい
相対的適応
- CIDP
n-ヘキサン関連末梢神経障害
Fabry病
Paraproteinemiaに伴う末梢神経障害
Krabbe病
遺伝性末梢神経障害(PMP22を検索して陰性例でもよいかもしれません)
HNPP
巨大軸索性末梢神経障害