急性と亜急性の経過をたどるAAGでは自然寛解例も報告されています。ただし、免疫療法を行わないと、一部の自律神経症状が残存することが多いと言われているので何らかの治療を行うことが多い印象です。
慢性の経過をたどるAAGでは自然寛解はほとんどなく、後遺症も強く残る可能性があるので、不可逆的な障害が起きる前にできるだけ早期に開始すべきと考えられています。
IVIg単独での効果は少ないようですが、PEやIVIgと免疫抑制剤を追加してある程度の治療効果は見られそうです
免疫治療
A. 急性期治療
- 単純血漿交換
- 免疫グロブリン大量静注療法
B. 維持療法
- プレドニゾロン:60-100mg/日 4-6週間など
- ミコフェノール酸モフェチル
- アザチオプリン
- エンドキサン:単独では効果が乏しいようです
- リツキサン
C. 対症療法
- コリンエステラーゼ阻害薬(メスチノン、ミドドリン、ピリドスチグミンなど):軽度の改善を認めると言われているため、上記のような積極的治療を望まない場合は処方する価値があると考えられます
- 起立性低血圧に対する治療