口唇ジスキネジア(広義) 治療

一般的な口唇ジスキネジアの治療は抗精神病薬を代表とした薬剤性の遅発性ジスキネジアの治療が最も知見があり、それにならう傾向にあると思われます

1. 薬剤性の場合は原因薬剤の中止や減量、他剤への変更

    原因薬剤を極力中止、減量する事が長期的に見るとジスキネジアの改善効果があるようです。ただし、精神症状 がある場合、精神科医と相談して他剤への切り替えも考慮します。定型抗精神病薬はなるべく減らしますが、一時的にジス キネジアも精神症状も悪化することがあるので説明が必要です。

2. 不随意運動に対する治療
一般的には、リボトリール、セレネース、セロクエル、アーテンなどがよく使用されると思われます。が、なかなか著効はしません

    非定型抗精神病薬:あえて加える事もありますが、セレネースよりはセロクエル(quetiapine)やclozapineの方が害が少ないようです
    GABA 作動薬:ジアゼパム(diazepam)、クロナゼパム(clonazepam)
    ドパミンを枯渇する薬剤:レセルピン、tetrabenazine(本邦未承認)など
    ドパミン作動薬:受容体を休ませるため効果があると考えられています
    アーテン(抗コリン薬):効果があることもありますが、むしろ悪化させる事もあり、注意が必要です
    ビタミンE:効果ありという報告もあります
    カルシウム拮抗薬:急性に治療が必要なジストニアなどで使用します
    ボツリヌス毒素:今のところ最も効果的です
    脳深部電気刺激術(DBS):重症で他に方法がないときには考慮する。強い効果は期待できません
    その他、エビデンスが殆どないもの
     エクセグラン、デパケン、levetiracetam
     バクロフェン
     リチウム
     ビタミンB6

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