セロトニン症候群 治療

治療の概要は以下の通りですが、診断に自信がなければ4.5-HT2A受容体拮抗薬投与はやめておきましょう。

1.候補となる薬剤の中止

2.全身管理

3.興奮のコントロール

ベンゾジアゼピン(特にジアゼパム(セルシンなど))の投与が一般的です。

4.5-HT2A受容体拮抗薬投与

ペリアクチンの場合、初回12mg投与、以後2時間おきに2mg。維持量は8mg/6時間。内服が難しい場合は、NG tubeから。

5.自律神経系のコントロール

低血圧:MAO-B阻害薬でしばしば引き起こされる。ノルアドレナリン、フェニレフリン、エピネフリンはCOMTによる代謝を受けないのでこれらの少量投与が望ましい。塩酸ドパミンはMAO-B阻害薬との相互作用が強くコントロールが難しい。
高血圧:ニカルジピン(ペルジピン)など

6.高熱のコントロール

基本的には熱中症に準じて治療しますので、軽い場合はクーリングと、セルシン。41℃以上の場合は、筋弛緩薬(ベクロニウム)を使って挿管(ICU行きですね)。
サクシニルコリンは、横紋筋融解による高K血症からの不整脈の危険性があり使わない。


その他、プロプラノロール(インデラルなど)、ブロモクリプチンはこの疾患には使用しません。特にプロプラノロールは半減期も長く、自律神経系の合併症を悪化させ続ける可能性があります。
さらに間違って、悪性症候群と診断した場合のダントロレン投与はセロトニン症候群の症状を悪化させますので注意が必要です。

予後
7割方は適切な処置により24時間程度で改善しますが、MAO阻害薬によるセロトニン症候群は遷延する例も多いようです。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください