急性散在性脳脊髄炎 治療

総説:200920082007

初発のMS、及びその亜型との鑑別がいかに難しいとはいえ急性期の治療はMSに準じます。ADEMに対する各種治療のRCTの信頼できるデーターは今のところ存在しません。
しかしながら、下記の治療は感染性中枢神経疾患がしっかりと除外できてからです。ADEM は、発熱、髄液細胞上昇がMSよりも高頻度に見られるため、細菌性髄膜炎、ウィルス性脳炎あるいは頻度は少ないですが真菌性、結核性髄膜炎を可及的速やかに否定しましょう。
否定しきれない場合は、まずはしっかりとした抗菌薬(感染性疾患参照)の投与が必要です。

1.メチルプレドニゾロンパルス療法 + プレソニゾロン内服
最も一般的な治療です。デキサメサゾンよりも効果があるという少数例での検討はあります。
その後のプレドニゾロンの内服の是非、期間に関してもしっかりとした知見はありませんが、3週間以内で漸減すると再発のリスクが上がるというデーターもあります。完全な中止まで4-6週間でよいのではないでしょうか。

2.免疫グロブリン大量静注
上記のステロイドパルス、下記の血漿交換、と比較してどれが最も効果があるのかは不明です。多くは、ステロイドパルスで十分な効果が得られないときに用いられる印象があります。

3.血漿交換療法
この3種類の治療法の中では最も侵襲的な治療です。2.と同様にステロイドパルスで十分な効果が得られないときに用いられる印象があります。

4. 免疫抑制剤
症状が長引くときや難治例に対しては使用することもあります

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