パンコマイシン
- もっともエピデンスが豊富である.
グラム陽性球菌全般に有効。
組織移行があまりよくないこともあり、トラフ濃度を15〜20μg/mL 前後に設定して使用することが推奨されている。
※ 腎機能障害と血中濃度との関連性は不明である.
※ Red neck 症候群:直接ヒスタミン遊離作用を有するための皮脂発赤や掻痒の誘発
投与速度を遅くするなどで対処できる場合もある
テイコプラニン(タゴシッド)
- パンコマイシンと類似構造で、作用も似ている.
? Redneck 症候群などの副作用がパンコマイシンより少ない。
トラフ濃度を15μg/mL に設定することが推奨され、特に心内膜炎や血流感染では20μg/mL 以上に維持しないと治療失敗が噌加するとの報告がある
アルベカシン(ハベカシン)
- 本邦でのみ使用されており、エピデンスが少ない
MRSA 以外のグラム陽性薗には無効ないし効果が不明
アミノグリコシド系薬なので、共通の副作用や薬理特性がある
ピーク濃度9〜20μg/mL、トラフ濃度く2μg/mL の設定が推奨される
リネゾリド(ザイボックス)
- パンコマイシン耐性に対する数少ない抗菌薬の一つである
グラム陽性球菌全般に有効で、組織移行がよい
血中繊度モニタリングが不要
長期(2 週以上)投与で骨髄陣容誘発と、耐性薗誘導のリスクが上昇する
その他
リファンピシン、ミノマイシン、キヌプリスチン・ダルフォプリスチン、ダプトマイシン
など