ベル麻痺(特発性顔面神経麻痺)

1. 日本神経治療学会ガイドライン:左の「ガイドラインなど」をクリック

顔面神経の浮腫や血流改善のためのステロイドと、単純ヘルペスがその原因と考えられているためアシクロビルの経口投与を併用する効果が、Cochrane reviewにまとめられ使用することが多いと思います。しかしながら、アシクロビル追加の有効性はないとの2007年NEJMの論文もあります。その他、神経再生目的でビタミンB12を投与することもあります。

処方例
1.プレドニゾロン内服:60mg/日(あるいは、1mg/kg)
5-7日間、その後1-2週で徐々に減量中止へ。しかし、神経内科医は40mgぐらいから使用し、漸減することが多い印象があります
2.アシクロビル内服:7-10日間
ゾビラックス錠 1000-2000mg/日 あるいは
バルトレックス錠 1000mg/日
NEJMのデーター重視であれば使用しても効果はないようです。また、アシクロビル脳症などなどの合併症を考えると、無理して使用する根拠はどこにもありません
3.メコバラミン(VitB12)内服
これも治療効果の根拠はとても乏しい治療です。無理に処方する根拠はどこにもありません
バンコミン 1,500μg/日 分3
4.リハビリテーション:治療効果は定かではありません
あまり効果的な方法はありませんが、日本神経治療学会ガイドラインを読む限りバイオフィードバック訓練が効果ありそうです。

5.ボツリヌス毒素
発症の回復に伴い3-4ヶ月後に出現する、病的共同運動(Synkinesis)に対して行われることもあります。
その他
目の乾燥に対して人口涙液(マイティア点眼液など)
星状神経節ブロック、高圧酸素、外科治療などの効果に関する客観的成績はありません。


予後不良因子

高齢、高血圧、味覚障害、耳以外の痛み、顔面筋の完全麻痺

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