急性胆嚢炎

病態
大部分は結石による胆嚢管閉塞により胆嚢内に胆汁がうっ滞し、細菌感染が加わって発症します。

症状
発熱、右季肋部痛、右肩甲骨下縁や背部への放散痛が特徴的な症状で、誘因としては脂肪過量摂取、暴飲暴食、過労などが挙げられます。
身体所見は以下が有名です。

    右季肋部に圧痛
    叩打痛
    Murphy徴候(右季肋部を圧迫していると、吸気が痛みのために中断する)

検査
腹部超音波検査

    胆石の存在
    胆嚢の腫大(長径8cm、短径3.5cm以上)
    胆嚢壁の肥厚(4mm以上)
    sludge formation
    胆嚢周辺の低エコー域は胆嚢周囲膿瘍の可能性を示唆します。

治療
以下の三つが治療の柱です。
保存的治療
 禁食、輸液、安静臥床、胆道系に有効な抗生剤(Ampicillin/sulbactam (ユナシン) 1回 1.5 g 6時間毎静注)、抗コリン剤投与
ドレナージ
 保存的治療で改善を認めない場合、経皮経肝胆嚢ドレナージ(PTGBD)、経乳頭的胆嚢ドレナージ(ENGBD)等のドレナージの施行
手術
 壊疽性胆嚢炎、気腫性胆嚢炎、胆嚢穿破、穿孔例は緊急手術の適応。

予後
適切な治療を行えば多くの場合軽快します。ただし、高齢者などでは炎症が遷延し敗血症などの重篤な合併症に至る場合もある。
胆嚢癌の合併症例も存在するため、治療後もfollowが必要でです。

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