小児/妊婦の多発性硬化症 update

Younger children with MS have a distinct CSF inflammatory profile at disease onset. Neurology 2010 74: 399-405.
小児期発症の多発性硬化症では10代発症と比較して7歳前後の発症群は、髄液細胞数の増加、好中球の割合の上昇が有意に見られたが、IgG値は低い傾向にあった

Long-term effects of childbirth in MS. J Neurol Neurosurg Psychiatry 2010;81:38-41
MSの女性330人を4群(1子供がいない群、2MS発症前に出産、3発症後に出産、4発症前にも後にも出産)に分けて、発症してからEDSS6に達するまでの期間と年齢を調べた。発症後に出産した群(3,4)は1群よりもリスクが0.61倍、どのタイミングであれ出産したもの(2,3,4)は1群に比べリスクが0.66倍と低かった。

Difference in Disease Burden and Activity in Pediatric Patients on Brain Magnetic Resonance Imaging at Time of Multiple Sclerosis Onset vs Adults. Arch Neurol. 2009;66(8):967-971.
小児のMSは成人と比較して病変数が多く、後頭蓋の病変の頻度が高く(68.3% vs 31.4%)、経時的に病変が増加し造影病変数も多かった

Exclusive Breastfeeding and the Risk of Postpartum Relapses in Women With Multiple Sclerosis. Arch Neurol. 2009;66(8):958-963.
多発性硬化症では、出産後少なくとも最初の2ヶ月間は母乳のみで育てるほうが再発までの期間が約5倍遅くなる

Cyclophosphamide therapy in pediatric multiple sclerosis. Neurology 2009 72: 2076-2082.
再発が多く難治性の小児MS例に対してシクロフォスファミド治療は再発予防効果、神経症状改善効果があるが副作用も強く症例の選定が必要である

MRI in the diagnosis of pediatric multiple sclerosis. Neurology 2009 72: 961-967.
小児例であってもMcDonaldのMRI基準をやや改訂することで、多発性硬化症と他の神経疾患の区別が85%の感度で可能

Hepatitis B vaccine and the risk of CNS inflammatory demyelination in childhood. Neurology 2009 72: 873-880.
HBワクチンは一般には小児の中枢神経系炎症性脱髄のリスクを増加させないが、EngerixのHBワクチンは長期間使用すると多発性硬化症のリスクとなる

Increased Relapse Rate in Pediatric-Onset Compared With Adult-Onset Multiple Sclerosis. Arch Neurol. 2009;66:54-59.
小児期発症の多発性硬化症は成人期発症のものよりも再発率が2.81倍高い

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