小児/妊婦の多発性硬化症 治療
2月 25th 2010 10:36 am
多発性硬化症と妊娠、IFN-β(ベタフェロン®、アボネックス®)について>こちら
周産期のMSの活動性
MS と妊娠・分娩の関係については多くの疫学 的研究がおこなわれていて、妊娠・分娩が必ずしも MS に悪影響をおよぼさないことが明らかとなっています。
特に、欧州でおこなわれた pregnancy and multiple sclerosis (PRIMS) 研究が有名で、妊娠中のMS 再発率は低く、とくに第3三半期には再発率がおよそ 70% 減少していること が示されています。しかしながらこの研究ではMSとNMO の区別はなされていません。
また、出産後は一時的に再発率が上昇することも知られています。そして、母乳栄養をしている経産婦はMSの再発率が低下するという驚くべき報告もあります。
周産期のMSの病態
一般に、妊娠にともなう母体の免疫機能の変化としてサイ トカインバランスが Th2 へ偏倚することによって、妊娠を維持するように働いていることは有名かと思います。MSはTh1サイトカインが疾患増悪に関与していると考えられているため、妊娠中期のTh2 優位な状態が再発率減少の一因かもしれません。