インフルエンザ脳症

厚生労働省ガイドライン(平成21年9月改訂版

全身状態の管理をしながら鑑別診断をしっかり行ってください。致死率も高く、後遺症が残存する場合も多く予後の良くない疾患です。さらに、有効性の明らかになっていない治療法も多く、今後のデーターの集積が望まれます。まずは、気道確保、静脈ルート確保を行い全身管理を行ってください。その後、合併症のコントロール、特異的治療を速やかに開始します。

特異的治療
1. 抗インフルエンザ薬:タミフル 2mg/kg/回(最大量 75mg)、1日2回、5日間
2. メチルプレドニゾロン・パルス療法
3. 免疫グロブリン大量静注療法

その他の特異的治療
1. 脳低体温療法
2. 血漿交換療法
3. シクロスポリン療法
4. アンチトロンビン?大量静注

合併症
1. 痙攣発作
2. DIC
3. 発熱(>40℃):身体の冷却、アセトアミノフェン投与 (アスピリン、ジクロフェナク、メフェナム酸は禁忌)
4. ケトーシス、アシドーシス、高乳酸血症など
5. 脳圧亢進:D-マンニトール 2.5-5.0ml/kgを1時間で点滴静注、1日3-6回

注意:解熱剤使用時は、ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)のようにCOX-2選択性の高いNSAIDsは禁忌です。ジクロフェナクナトリウムはCOX-2の活性を阻害しPGE2の産生を抑制するため、PGE2によるTNF-α産生の抑制が低下し、TNF-α産生が増加することによって好中球の活性が増強され、また、PGE2によるエラスターゼ遊離抑制が起こらないと、血管内皮細胞がより強く障害されると考えられるためです。

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