胃潰瘍・十二指腸潰瘍 診断

症状
2/3以上で疼痛を自覚し、多くは上腹部に限局しています。
(食後に見られることも、空腹時痛を呈することもあります。)
悪性潰瘍との鑑別が重要です。良性潰瘍に類似した胃癌が存在することや治療によって潰瘍型癌が良性潰瘍と同じく治癒すること(悪性サイクル)も認識しておいてください。

上部消化管内視鏡
活動期(A1, A2)、治癒期(H1, H2)、瘢痕期(S1,S2)に分類されます。
A1:潰瘍辺縁に浮腫を伴い潰瘍底は一般に白苔ないし黒苔で覆われている。出血性のものでは潰瘍底に露出血管や黒苔をみとめることが多い。
A2:潰瘍辺縁の浮腫が改善し、潰瘍底は白苔に覆われる。
H1、H2:潰瘍辺縁全周に再生上皮を認め、潰瘍底の面積が縮小してくる。
S1、S2:再生上皮による被覆が完成し白苔は消失する。瘢痕部の色調により赤色瘢痕(S1)と白色瘢痕(S2)に分類される。

H.pylori感染の診断
内視鏡による生検材料必要

    迅速ウレアーゼ試験(RUT)
    生検組織鏡検法
    培養法

内視鏡は必要ない

    尿素呼気テスト(UBT)
    血中・尿中抗体測定

H.pylori除菌判定は、治療薬中止後4週以降に上記検査法のいずれかを用いますが、感度の良いUBTが推奨されます。
プロトンポンプ阻害薬はH.pyloriに対する静菌作用をもつので、プロトンポンプ阻害薬の投与終了後4週間以上経過後に感染診断を行います。
抗体測定法は、除菌前と除菌後6ヶ月以上経過した後での定量的な比較を行い、抗体価が前値の半分以下に低下した場合に除菌成功と判定します。

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