視神経炎で時々見られます
Relative Afferent Pupillary Defect (RAPD)とも呼ばれます
現象
ごく軽微な視神経障害では、健側眼に光を数秒当てた後に患側眼に光を当てると (swinging-flashlight test)、わずかに収縮した後に逆に散瞳が起きます。
これは相対的求心性瞳孔障害またはMarcus Gunn瞳孔と呼ばれています。似た名前の、Marcus Gunn Phenomenonとは異なりますので注意下さい。
視神経線維の減少で対光反射が減弱しているために起き、軽微な視神経障害の特有な症候のようです。
病態
一側の求心路に障害があるとき、交互対光反応試験で健側眼から患側眼に光を当てると、健側の間接対光反射の方が強いために、患側眼は光が当たっているにもかかわらず散瞳します。
何時も両眼の光反射見なくてはいけません。
この反射の異常を確認できれば視神経炎などの異常がわかります。
眼科の疾患でなく脳神経の疾患が潜むかもしれないと言うことです。
動画では患者さんの左側がライト当てると縮瞳が不安定に並みを打つように散瞳しますね。