脳ヒストプラスマ症 診断

概要
ヒストプラズマ症は温度依存性の二形性真菌Histoplasma capsulatumによって引き起こされ、輸入真菌症として注目されているものの一つ(渡航歴のない例も本邦で報告されていますが)で、高病原性から健常人にも感染します。呼吸器系への障害が多いのですが、まれに中枢神経系へ波及します。

臨床症状
以下の病態を示します

    急性肺ヒストプラズマ症
    縦隔肉芽腫
    心筋炎
    リウマチ様症状
    慢性肺ヒストプラズマ症
    播種性ヒストプラズマ症
    脳ヒストプラズマ症

脳ヒストプラズマ症
発熱、頭痛、精神症状、痙攣、巣症状などを来たし、髄液は単核球有意の細胞増多、蛋白上昇、糖低下と一般的な真菌性髄膜脳炎と同様です。臨床病型は以下の6つに分けられます

    腫瘤形成をきたす限局性CNS histoplasmoma
    全身性播種性病変を呈さない限局性慢性髄膜炎
    全身性播種性ヒストプラズマ症経過中に発症する髄膜炎
    全身性播種性ヒストプラズマ症治癒後に発症する髄膜炎
    ヒストプラズマ心内膜炎による脳塞栓症
    AIDS患者に出現する髄膜炎

診断
髄液培養:感度は20-65%。10ml以上の髄液提出が望ましいようで、培養期間は少なくとも4週間以上必要です
髄液抗原:感度は40%。治療効果の判定も可能です。
抗体測定:感度は70-80%。千葉大学真菌医学研究センターにて抗体測定が可能です

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