原疾患の治療が最も重要ですが、下記のような対症療法を行うこともしばしばです
参考:神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン
代表的な神経障害性疼痛の治療薬
1. 抗うつ薬
- 三環系抗うつ薬:imipramine (トリプタノール)
SNRI:サインバルタ
2. 抗てんかん薬
- gabapentin (ガバペン)
pregabalin (リリカ)
carbamazepine (テグレトール)
clonazepam (リボトリール)
4. 麻薬性疼痛薬
- ketamine (ケタミン)
oxycodone (オキシコンチン)
fentanyl (MTパッチ)
5. 非麻薬性疼痛薬
- pentazocine (ペンタジン)
buprenorphine (レペタン)
tramadol+acetaminophen (トラムセット)
6. その他の薬物治療
- mexiletine (メキシチール)
SSRI
カプサイシン軟膏
7. 侵襲的治療
レーザー照射
神経ブロック
- 局所静脈内ブロック
トリガーポイント注射
関節内ブロック
脊髄神経後枝内側枝ブロック
硬膜外ブロック
交感神経ブロック
星状神経節ブロック
刺激療法
- 脳深部電気刺激療法
大脳運動野電気刺激療法
脊髄硬膜外電気刺激療法
経頭蓋磁気刺激療法
特殊な神経障害性疼痛疾患
1. 視床痛
神経ブロックやNSAIDsは無鉤のため、抗うつ薬、抗てんかん薬、メキシレチン、麻薬鎮痛薬などを使用します
<処方例>
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塩酸マプロチリン(ルジオミール)10mg 3T3X
ブロマゼパム(レキソタン)2mg 3T3X
カルバマゼピン(テグレトール)
ケタミン(ケタラール):NMDA受容体拮抗薬 1回20mgを生食100mlに混和して1時間かけて点滴静注
2. 三叉神経痛
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テグレトール
フェニトイン(アレビアチン)
リリカ
3. 帯状疱疹後神経痛
テグレトールの効果は乏しいようです
- リリカ
ノイロトロピン 4T2X
ロキソニン 3T3X
トリプタノール(10mg) 3T3X(少量から初め漸増)
抗けいれん薬
デパケン(バルプロ酸)
ガバペンチン(ガバペン)
プレガバリン
リドカインクリーム、リドカイン貼付薬(リドカインパッチ、1日2-3枚)
ケタミン(ケタラール):NMDA受容体拮抗薬 1回20mgを生食100mlに混和して1時間かけて点滴静注
神経ブロック
4. 坐骨神経痛
腰椎ヘルニアに伴うことが多く、安静、鎮痛剤(セレコックスなど)、リリカ投与、牽引を行い無効例では神経根ブロックを検討する