血液浄化療法

神経疾患には以下の血液浄化療法が主に行われます。例えばGuillain-Barre症候群などではPEとIVIgに同等の効果が証明されています。以下のような血漿交換療法が良く使用されます。

    単純血漿交換療法 (Plasma exchange: PE):血漿分離膜で血液を血漿成分と血球成分に分離した後、血漿をすべて破棄し、代わりにアルブミン液で置換します
    二重膜濾過血漿交換療法 (double-filtration plasmapheresis: DFPP):原理的には分離した血漿をさらに二次膜に通して高分子の免疫グロブリンを除去し、低分子のアルブミンを体内へ返却する方法です。一回の血漿処理によりIgGの約70%を除去することを目標としています
    免疫吸着療法 (immunoadsorption therapy: IAPP):血漿を特定の吸着器に通し、様々な自己抗体を比較的選択的に吸着する方法で、吸着カラムの内部にはトリプトファンやフェニルアラニンなどが充填されています。

DFPPとIAPPは、以上のことから置換液が節減できるため優れた方法に思えますが、自己抗体や炎症性サイトカイン除去の点ではPEが最も優れています。したがって、Guillain-Barre症候群や多発性硬化症/視神経脊髄炎のように複数の因子による病態が想定されている場合には、PEを選択します。一方で、治療targetが、Ach抗体(IgG1)陽性重症筋無力症のように明確な場合には、IAPPを選択しても十分な治療効果を得ることが出来ます。

副作用

    体外循環に起因するもの
    血圧低下、頻脈、悪心・嘔吐、ショック、呼吸困難、蕁麻疹、発熱、深部静脈血栓
    置換液に起因するもの
    ショック、呼吸困難、胸内苦悶、皮膚紅潮、血管浮腫、喘鳴などのアナフィラキシー反応
    低血圧の対策
    下肢挙上、補益、塩酸エチレフリン静注、駄目ならカテコラミン系昇圧剤
    深部静脈血栓の対策
    カテーテルの留置に加え、回路内の抗凝固薬の投与量不足やATIIIの低下、体外循環による血小板凝集などが加わり、血栓性静脈炎、深部静脈血栓の危険性は上がります。
    早期からのリハビリ、弾性ストッキング、ヘパリン、ワーファリン投与を適宜行います

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