トキソプラズマ脳炎 治療

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薬物療法
薬剤の入手先の情報は、厚労省エイズ治療薬研究班
本症と悪性リンパ腫との鑑別が困難な例が多いのですが、治療的診断もかねてまず本症として積極的治療を行います。本症であれば、通常治療開始後2週間以内に90%以上の症例で臨床的および画像上の改善が得られますが、改善がみられない場合は脳生検が推奨されます。
ピリメタミン(pyrimethamine)初日200mg/1x、2日目から50-75mg/1x
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スルファジアジン(sulfadiazine)4-6g/4x
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葉酸 10?20mg/1-2x
6週間継続
以後、
ピリメタミン(pyrimethamine)25-50mg/1x
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スルファジアジン(sulfadiazine)2-4g/4x
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葉酸 10?20mg/1-2x
サルファ剤に対するアレルギーなどで使用できない場合には、スルファジアジンをダラシン(クリンダマイシン)2400mg/4xに変更可能

対症方法
てんかんのコントロール、脳浮腫のステロイドによるコントロールなど

予防
HAART(highlyactiveantiretroviraltherapy)が行われるようになってから、本症も含めた日和見感染症の頻度は激減しましたが、CD4陽性リンパ球数100/μl未満および抗 T.gondiiIgG抗体陽性者は、ST合剤 trimethoprim-sulfamethoxazole(TMP-SMX)倍力価錠1錠(160mg TMP/800mgSMX)/1x内服にて一次予防を行うことが推奨されています。
一次予防投与は、 HAARTを受けている患者で CD4陽性リンパ球数200/μ渥以上を3ヶ月間維持できる場合、安全に中止できます。
二次予防(上述の維持療法)については、以前は生涯継続することとされていましたが最近の報告では一次予防と同じ基準で安全に中止可能とされているようです。
血清学的に T.gondii陰性の免疫不全者の場合、トキソプラズマの暴露を最小限にするため、ネコの糞の処理や庭仕事のとき、食肉を扱うときには手袋をする、肉は良く加熱したものを食べるなどの予防策が必要です。

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