核上性眼球運動障害

概念
進行性核上性麻痺やMa2抗体陽性の傍腫瘍脳幹脳炎などで遭遇する垂直性眼球運動障害、多発性硬化症や脳血管障害で遭遇する水平性眼球運動障害を知ってること、核上性眼球運動障害の場合には人形の眼現象が陽性になることを知っていれば、ある程度OKと思われます。

核上性眼球運動の神経回路

  1. 視覚情報を元に後頭眼野で視覚誘導性眼球運動のコマンドが、また前頭眼野で随意性の眼球運動のコマンドが作られ、脳幹に伝えられ、情報は水平成分と垂直成分に分離します。
  2. 水平成分は傍正中橋網様体(PPRF)、垂直成分はrostral interstitial nucleus of MLF(riMLF)に伝えられます。
  3. その後眼運動神経核に信号が伝えられる。

障害部位

垂直性:中脳網様体内に垂直性注視を支配るす部位がありますので、多くは中脳レベルの障害で出現します。垂直注視中枢の障害はパリノー症候群とも呼ばれています。
下方視は後交連核、回転性の注視に関してはカハル間質核 interstitial nucleus of Cajal(iNC)やDarkschewitsch核、また、rostral interstitial nucleus of MLF(riMLF)、などが特異的な障害部位として有名です。

水平性:橋に存在する内側縦束(medial longitudinal fasciculus: MLF)、傍正中橋網体(paramedian pontine reticular formation: PPRF)が、障害部位として有名です

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