視床病変 (thalamic lesion)

両側視床病変
両側視床病変を来す疾患及びその徴候に関する論文>こちら(とても良く書かれています。googleで検索すると、無料のPDFが閲覧可能と思われます。)
一般的には、急性から亜急性の認知機能症状が出現した場合に、動脈系の梗塞(top or basilar)あるいは静脈系のうっ血あるいは梗塞(internal cerebral veinsの血栓症あるいは、静脈洞のAVF)、Wernicke脳症あたりを疑い、精査を進めます。それらが否定的な場合、感染性(CJDではMM2、VV2MV2、vCJD)、腫瘍性、変性疾患などなどマニアックなものの鑑別に入りましょう。

    両側視床病変を来しうる疾患
    血管性:両側傍正中視床梗塞、静脈性梗塞硬膜動静脈瘻
    感染性:日本脳炎、HSV脳炎、HIV脳炎、クリプトコッカス脳炎、トキソプラズマ脳炎など
    プリオン病:MM2、MV2VV2、variant CJD、fatal familial insomnia (FFI)
    腫瘍性
    傍腫瘍性:Ma2やHu関連 limbic encephalitis
    代謝性:アルコール関連脳症(Wernicke脳症など)、Wilson病、osmotic myelinolysis、CO中毒、低酸素脳症、肝性脳症
    その他:急性壊死性脳症

 

avf

脳MRI:硬膜動静脈瘻による両側視床病変(venous congestion)です。T2強調画像、拡散強調画像にて静脈灌流領域内に高信号病変を認めます。また、右小脳半球には拡張した静脈が見られました。硬膜動静脈瘻や静脈洞血栓症では、internal veinに灌流障害が生じると両側(稀に片側)視床病変を生じます[ref]。

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