神経梅毒 治療

T.pallidum(トレポネーマ・パリドム)はペニシリン耐性を得る能力がないので、再発例でもペニシリンで治療します。歴史的にもペニシリンが導入されて60年以上が経過していますが、未だにペニシリンの有効性は低下していません
治療後3~6ヶ月後に腰椎穿刺を行い、以降も半年ごとに施行して脳脊髄液内の白血球数が正常に戻り、脳脊髄液VDRLが陰性になるまで続けましょう。治療から二年経っても脳脊髄液所見が陰性化しない場合は再度の治療が推奨されます。また、脳脊髄液中の白血球数上昇や、脳脊髄液VDRLの増加が見られている場合も再度の治療が必要です。

1. ペニシリンG大量静注(1200-2400万単位/日、300から400万単位を1日6回投与)2週間
または
ペニシリンGプロカイン1200-2400万単位/日の筋肉注射とプロべネシド500mg経口を4時間毎

2. ただし、軽いペニシリンアレルギーを持つ患者に対しては代替策としてセフトリアキソン(ロセフィン)2g/日静注を10~14日間継続

注:Jarisch-Herxheimer reaction
治療開始から24時間以降に発熱、悪寒、筋肉痛、頻脈、頭痛、血管拡張、精神症状が悪化することがあり、ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応 Jarisch-Herxheimer reactionと呼ばれています。これは、12から24時間以内に改善する一過性の反応なので、ペニシリンアレルギーと誤解して抗生剤の変更を行わないようにしましょう。

PenicillinとT.pallidum
T.pallidumにあるPBP(penicillin-binding protein)の一種であるTp47はペニシリナーゼとしても働きます。ペニシリンがTp47に結合して、ペニシリンが加水分解した結果出来た副産物が、Tp47に対する親和性高く結合してT.pallidumを破壊します。
penicillinctp47

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください