アシクロビル脳症 診断と治療

概要
アシクロビル投与により引き起こされる脳症で、維持透析中の腎不全患者、免疫抑制状態の血液疾患患者で多く報告されていますが、腎機能が正常であっても起こりえます。
症状発現までの総投与量は、内服薬で3200mg〜8000mg、注射薬で250mg〜5000mg程度です。
同じく、ガンシクロビルでも同様の脳症の報告があります

症状
昏睡,錯乱,痙攣,幻覚などの多彩な精神神経系症状
失調症状
ウィルス性髄膜脳炎とは異なり、発熱や頭痛はありません

検査

    脳MRI:様々な病変の報告例がありますが、主には白質中心にT2延長病変が出現します。また、脳幹部あるいは脳幹周辺の異常信号の報告もあります。
    脳波:特異的な所見はありませんが、徐波化することもあります
    髄液:細胞増多などの所見に乏しいのが特徴です。感染性の脳症を除外するため、各種培養、PCRは必要です
    アシクロビル濃度:販売会社で血清、髄液の濃度測定が可能

治療

薬剤中止と、全身管理
  
アシクロビルの代謝
主要代謝産物は9-carboxymethoxymethylguanine(CMMG)
肝代謝:8.5%〜14%
腎排泄:68.6〜76%が未変化体として尿中排泄されCMMGとしては約7%
髄液への移行性:髄液中濃度は血漿中濃度の約1/2

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