進行性多巣性白質脳症(PML) 治療

PML診療ガイドライン2017:詳細な記載があります是非参照されて下さい

はじめに
基本的には非HIV-PMLについての大規模臨床治験はなく、有効性を科学的に証明できた治療法はありません。投与しやすい5HT2Aセロトニン受容体拮抗薬(レメロンなど)に加え、シタラビンやメフロキンを使用することが多いと思います。しなしながら、特に免疫抑制状態の強いclassic formに関しては無効例も多く報告されており強い治療効果は期待できません。
また、治療介入後に臨床症状(および画像所見)の増悪をみることがあり、免疫再構築症候群(immune reconstitution inflammatory syndrome: IRIS)と呼ばれる病態が時に見られます。

pmltx
PML診療ガイドライン2013より抜粋

予後
炎症反応のほとんど見られない、HIV陰性のclassic formは半年未満で亡くなることが多く、予後不良です。HIV陽性の場合は、HARRT療法の効果もあってか2年程度の生存が見込めます。HIV-IRISや炎症性PMLに関しては、炎症反応によりJCVの低下効果があることからもう少し予後が良い可能性があります。

メフロキンについて
In vitroのJCウイルス感染の実験系において,2000種類の薬剤等のなかから数種類の薬剤に著明な抗JCウイルス作用があることが認められました。その中で中枢神経への良好な移行を示すのはメフロキンのみであったことが報告され、治療効果が期待されます[ref]。in vitroでは、astrocytes内でJCVの複製が抑制されることが示されています。

ミルタザピン(レメロン)について
抗うつ剤で、BBB通過が可能です。5-HT2Aと5-HT3受容体のantagonistで、JCVの伝播を抑制する可能性が考えられています。

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