外側膝状体に行く途中で分岐するE-W(Edinger-Westphal)核に向かう神経の障害により、縮瞳、対光反射消失をきたす状態です。一方で、輻輳は外側膝状体から視覚中枢まで到達したのちE-W核へ行く経路によるため障害されません。
つまり、以下の4つが特徴です。
- 縮瞳
直接および間接対光反応の欠如
迅速な輻湊反応(近見反応は正常)
両側性:左右で程度が異なるため瞳孔不同になっていることはあります
原因疾患
神経梅毒が有名ですが、中脳の視蓋前域のE-W(Edinger-Westphal)核の背側で、対光反射に関係する求心路が選択的に障害されれば起こり得ます。
- 神経梅毒
多発性硬化症
糖尿病
中脳水道周囲の腫瘍
帯状疱疹
など