エンテロウィルス 診断

はじめに
エンテロウイルスは、ピコルナウイルス科エンテロウイルス属に属するエンベロープを持たない直径約28?30nmの1本鎖RNAウイルスです。
特に神経内科では、肺水腫を合併した脳幹脳炎の原因となるEnterovirus 71が有名と思われます。小児疾患である手足口病やヘルパンギーナの起因ウィルスの一つです。
脳幹脳炎に関しては、画像的に橋・延髄の背側、中脳被蓋、歯状核にT2高信号を呈することがあり、ときに脊髄前角付近や視床・被殻にも病変をきたすことがあるようです。
病態の主座は、ウィルスそのものの障害というよりも、過剰な免疫応答による全身性の炎症と考えられています。

診断
病原診断としては水疱内容物、咽頭拭い液、便、直腸拭い液などからのウイルス分離を行います。
血清診断は補助的所見ですが、急性期と回復期の血清で4倍以上の抗体価上昇の有無を確認します。

治療
基本的には対症療法ですが、ピコルナウイルスのカプシド蛋白に結合し、ウイルスの吸着を抑制するpleconarilが将来は使えるようになると思われます。
また、重症例に対してはステロイドやIVIgなどの免疫療法が行われることもあります。

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