破傷風(テタヌス) 治療

治療
残念ながらあまり有効な治療法はありません
1. 暗所・遮音環境にて安静

2. 洗浄・デブリードマン
感染創が分かっている場合は感染創の十分な洗浄・デブリードマンを行い開放創とする(嫌気性菌です)

3. 抗菌剤投与
PCG 2400万単位を7日〜14日間 点滴静注
ただし βラクタム系はGABA と構造が似ているため、高濃度では中枢神経系の興奮が助長される可能性が示唆されており、海外ではメトロニダゾールを推奨している例もあります

4. 破傷風毒素の中和
抗破傷風ヒト免疫グロブリン(TIG)を3,000〜5,000単位 静注または筋注
TIGは神経に結合していない血中の遊離毒素にしか効果を持たないことから、破傷風の診断に至った場合は可能な限り早急に投与を行うべきです。しかし、いったん神経細胞に入った毒素は中和できません。

5. 全身管理

    破傷風では呼吸筋の硬直・痙攣、また嚥下障害による誤嚥などから呼吸状態の悪化を来すため、気道確保が重要となります
    気管内挿管は筋緊張が亢進しているため、難しいこともしばしばあります
    交感神経過緊張により致死的な頻脈や不整脈、血圧の変動などを来すため注意深い観察と連続的なモニタリングが必要で、場合によってはリドカインやβ-blockerなどを用いた制御が必要となります
    痙攣や硬直症状に関しては、ミダゾラムなどの鎮静・抗けいれん薬の使用や症状に合わせて筋弛緩薬の使用を行います
    筋硬直と交感神経症状の亢進に関して、硫酸マグネシウムの持続静注療法の有効性が報告されています

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