結核性髄膜炎 診断

はじめに
亜急性の経過をとる髄膜炎の代表的なものですが,肺結核の症状がなかったり,髄液から結核菌が検出されなかったりして,診断に苦慮することも多いです。治療の遅れると重症化し後遺症を残すため,疑った場合には早期から治療を開始する必要があります.発熱,意識障害といった非特異的な症状で発症する場合もあり,注意が必要です。
BCG接種の有無、結核感染者との接触、多臓器の症状は問診で必須です

症状

  • 亜急性の経過を取ります
  • 発熱、頭痛、嘔吐(一般的な髄膜炎症状)
  • 意識障害
  • 痙攣
  • 不随意運動:Choreaが比較的多く報告されています
  • 水頭症による脳圧亢進症状
  • 脳神経症状(動眼神経や内耳神経)
  • SIADH
  • 尿崩症

検査
髄液検査:単核球優位の軽度〜中等度の細胞数増加,蛋白の著増,糖の低下、Cl低下(測定する意義は少ない)
その他、ADAの上昇(9 IU/l以上だと比較的特異度が高くなる)や髄液表面に線維素が析出(Nonne-Froin徴候)が見られる場合もあります。
髄液の塗抹や培養にて結核菌の証明、PCR検査(感度50-60%程度、特異度 96-100%)で証明ができれば確実ですが,実際は検出できないことも多く,他の間接的な検査所見から判断が必要となります.
胸部(腹部)CT、喀痰培養、胃液培養:他臓器の結核の有無も検索してください。
ツベルクリン反応やクオンティフェロン(QFT)
脳造影MRI:脳底部や脳幹表面の増強効果、結核腫、水頭症などが見られます
診断されたら、届出、及び各病院の結核感染症担当者との話し合いが必要です。

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