水痘帯状庖疹ウイルスと神経疾患 診断

水痘帯状庖疹ウイルス(VZV:varicella-zoster virus)は幼児期に初感染し水痘を発症させた後、何年も感覚神経節に潜伏感染します。その後、数十年経過してから宿主の免疫機能低下などを機会に再活性化されて感覚神経を下行して皮層に帯状庖疹を発症します。VZVは神経節に潜在する神経向性ウイルスですので、多彩な神経合併症を呈するため、神経内科領域では良く遭遇するウィルスです。
VZVは神経節に潜在する神経向性ウイルスであり,多彩な神経合併症を呈します。大きく分けて以下の3つに分類されます。
1. 水痘に関連するもの
2. 帯状疱疹に関連するもの
3. 皮疹を認めずに神経系の合併症を呈するもの(無疹性)

1. 水痘 2. 帯状庖疹 3. 無疹性
急性小脳失調
脳炎
無菌性髄膜炎
脊髄炎
Reye症候群
視神経炎
NMO
Guillain-Barre症候群
血管炎
肉芽腫性血管炎、脳血管炎(下記
髄膜炎
脳炎/小脳炎
帯状庖疹後神経痛
脊髄炎
視神経炎
脳神経麻痺
顔面神経麻痺(Ramsay Hunt症候群)
Zoster paresis
神経因性膀胱
Plexonopathy
NMO
Guillain-Barre症候群
筋炎
肉芽腫性血管炎(下記
無菌性髄膜炎
脳炎
多発神経炎
脊髄炎
髄膜神経根炎

帯状疱疹ウィルスに伴う脳血管炎(VZV vasculitis or vasculopathy)[ref]
頭蓋内血管への感染によって、免疫不全の有無にかかわらず血管炎を生じて、脳梗塞や脳出血をきたします。30%程度は、皮疹が先行しない例もああります。疑う場合は、髄液のVZV PCRや、VZV IgGの測定を行いましょう。
脳実質の障害以外にも、軟膜の肉芽種性血管炎(leptomeningeal vessel)から、びまん性の軟膜の造影効果を認めた報告もあります。
基本的には、Acy治療を長期間用います。ステロイド治療が行われることもあります。

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