経皮吸収型製剤による刺激性接触皮膚炎なのかアレルギー性接触性皮膚炎なのか、まずは判断します。特に、以下のような特徴が見られるアレルギー性接触性皮膚炎は頻度は稀ですが、出現した場合は中止や皮膚科への相談が望まれます。
中止基準(アレルギー性接触性皮膚炎の特徴)
- 明らかな水泡/丘疹が見られる場合
- パッチのサイズよりも広範囲に炎症が見られる場合
- 時間とともに炎症(赤み、かゆみ)が酷くなる場合
刺激性接触皮膚炎の予防と対応
- スキンケアを行いながら治療継続
- ステロイド外用薬(かゆみを伴う場合は抗ヒスタミン剤)
- 軽快しない場合は休薬
- どのようなスキンケアを行う?
貼付部位を毎日変更する
剥がす際はゆっくり丁寧に
貼る前に皮膚の健康状態を確認する
入浴時は皮膚を傷めない優しい洗い方をする
皮膚の乾燥を防ぐ(保湿剤は入浴直後など皮膚が潤っているときに使用する) - ステロイド外用薬の選択
経皮吸収型製剤使用時に見られる皮膚症状の治療にはStrongあるいはVery strongクラスの使用が基本となります、Strongestは効果は高いのですが、局所の副作用も生じやすいそうです。
