薬剤誘発性サルコイドーシス(DISR:drug-induced sarcoidosis-like reactions) 

総説:1

薬剤により、サルコイドーシスに非常に類似した(病理学的にサルコイドーシスと区別の出来ない)肉芽腫が出現することがあります。特に、TNF-α阻害薬はサルコイドーシスの治療に用いられますが、不思議なことにTNF-α阻害薬により、サルコイド病変が出現することがあります。
最近の症例報告では、サルコイドーシスはアクネ菌感染が原因の1つと考えられていますが、DISRの病変にもアクネ菌に特異的な蛋白(Propionibacterium acnes抗体(PAB抗体))が検出されています。

症状と診断
最も重要なことは、以下の薬剤を開始数ヶ月から数年後に、サルコイドーシスを疑わせる症状が出現したかどうかです。症状や診断は、サルコイドーシスと同様です。

原因薬剤

  • 免疫チェックポイント阻害薬
  • TNF-α阻害薬
  • インターフェロンα及びβ
  • HAART(Highly active antiretroviral therapy)
  • BRAF阻害薬
  • その他、薬剤ではなく人工デバイスによるものも報告されています
総説より抜粋https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29698718

治療法

  1. 原因薬剤の中止
    まずは本疾患に気づき、いかに早く薬剤を中止出来るかが重要です。一方で、DISRの症状が軽微であり、元々の疾患の活動性を抑えるために原因薬剤の中止が難しければ、継続、あるいは、同種の他の薬剤に変更することもあります。
  2. 免疫療法
    確立した治療はありませんが、DISRの症状が強い場合、ステロイドパルス療法や免疫抑制剤治療が行われます。

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