脳ヒストプラスマ症 治療

以下の治療を行うことが多いのですが、約半数が6-24ヶ月後に再発しています。以下の推奨量は欧米の量ですので、保険診療で許容される投与量と比較して投与量を判断してください

1.アムホテリシンB (ファンギゾン) 
1日1回0.25mg/kgで投与開始、次回より漸増し1日1回 3-5 mg/kg以上ゆっくりと点滴静注
髄液培養、髄液抗原が陰性になるまで続ける

2.フルコナゾール(ジフルカン)600-800mg 1日1回経口 あるいは
イトラコナゾール(イトリゾール)400-600mg 1日1回食直後経口

アムホテリシンB投与後に、この疾患は再発率が高いため、これらの後療法を少なくとも1年以上行います

3.ボリコナゾール(ブイフェンド)が効果的であったとの報告もあります

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神経感染症総論 update

Emerging Viral Infections of the Central Nervous System: Part 2. Arch Neurol. 2009;66(9):1065-1074.
中枢神経ウィルス感染症の総説(PMLなど)

Emerging Viral Infections of the Central Nervous System: Part 1. Arch Neurol. 2009;66(8):939-948.
中枢神経ウィルス感染症の総説(パート1)

Continuous Electroencephalographic Monitoring in Critically Ill Patients With Central Nervous System Infections. Arch Neurol. 2008;65:1612-1618.
中枢神経系の感染症では、脳波上の痙攣波、周期性てんかん型放電が48%に認められ、予後不良因子だった

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HHV6脳炎 治療

HHV6脳炎に対する臨床試験の報告はありません。症例報告では、ガンシクロビル+ホスカルネットの効果が骨髄移植症例で報告されていますので、ガンシクロビル単剤、ホスカルネット単剤、あるいは併用の治療を考慮してもよいかもしれません。

1.抗ウィルス薬
ガンシクロビル(デノシン)5mg/Kg 1日2回点滴静注 14-21日間
希釈後の補液のガンシクロビル濃度は10mg/mLを超えないように、100-200mlの溶液で希釈してください。
ホルカルネット(ホスカルビン)60mg/kg 1日3回 or 90mg/kg 1日2回、それぞれ点滴静注

注意:腎機能低下時のガンシクロビル投与量
(1) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :≧70
初期投与/用量:5.0mg/kg/投与間隔:12時間
(2) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :≧70
維持投与/用量:5.0mg/kg/投与間隔:24時間
(3) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :50?69
初期投与/用量:2.5mg/kg/投与間隔:12時間
(4) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :50?69
維持投与/用量:2.5mg/kg/投与間隔:24時間
(5) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :25?49
初期投与/用量:2.5mg/kg/投与間隔:24時間
(6) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :25?49
維持投与/用量:1.25mg/kg/投与間隔:24時間
(7) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :10?24
初期投与/用量:1.25mg/kg/投与間隔:24時間
(8) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :10?24
維持投与/用量:0.625mg/kg/投与間隔:24時間
(9) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :<10
初期投与/用量:1.25mg/kg/投与間隔:透析後週3回
(10) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :<10
維持投与/用量:0.625mg/kg/投与間隔:透析後週3回

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EBウイルス(EBV) 治療

in vitroでは、アシクロビルはEBVの複製を抑制する効果が証明されていますが、伝染性単核球症に対する、アシクロビルの効果は5つの臨床試験で認められませんでした。
EBV脳炎に関しても、アシクロビルを使用されることが多いもののほとんど効果がないと予想され、推奨されません。
ステロイドの使用が脳圧亢進症例で効果的であったとの報告もありますが、今後の検討が必要です。

また、特に伝染性単核球症などのEBV感染症では、ABPC(アンピシリン)の使用で強い皮疹が出現する可能性があり、EBV髄膜炎あるいは脳炎であっても、細菌性感染症合併の場合でも、極力使用は避けたほうがよいでしょう。

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サイトメガロウィルス(CMV) 治療

サイトメガロウィルス脳炎に対する効果的な、抗ウィルス薬はありませんがガンシクロビルを使用されることが多いです。
1.抗ウィルス薬
ガンシクロビル(デノシン) 5mg/Kg 1日2回点滴静注 14-21日間
希釈後の補液のガンシクロビル濃度は10mg/mLを超えないように、100-200mlの溶液で希釈してください。
あるいは、特にHIVの症例では下記の治療の効果が報告されています。一方で、特に骨髄移植症例などではこれらの薬剤の使用により脳室周囲炎などを引き起こすという報告もあります。
ガンシクロビル+ホルカルネット(ホスカルビン) 60mg/kg 1日3回 or 90mg/kg 1日2回、それぞれ点滴静注

注意:腎機能低下時のガンシクロビル投与量
(1) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :≧70
初期投与/用量:5.0mg/kg/投与間隔:12時間
(2) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :≧70
維持投与/用量:5.0mg/kg/投与間隔:24時間
(3) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :50 – 69
初期投与/用量:2.5mg/kg/投与間隔:12時間
(4) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :50 – 69
維持投与/用量:2.5mg/kg/投与間隔:24時間
(5) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :25 – 49
初期投与/用量:2.5mg/kg/投与間隔:24時間
(6) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :25 – 49
維持投与/用量:1.25mg/kg/投与間隔:24時間
(7) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :10 – 24
初期投与/用量:1.25mg/kg/投与間隔:24時間
(8) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :10 – 24
維持投与/用量:0.625mg/kg/投与間隔:24時間
(9) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :<10
初期投与/用量:1.25mg/kg/投与間隔:透析後週3回
(10) クレアチニン・クリアランス値(mL/min) :<10
維持投与/用量:0.625mg/kg/投与間隔:透析後週3回

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水痘帯状疱疹ウイルス(VZV) 治療

VZVを原因とする脳炎に対する、抗ウィルス薬の臨床試験はありません。少数例の報告では、アシクロビル、ガンシクロビルが有効であったとされており、これらの抗ウィルス薬が使用の候補となります。
ステロイドは、純粋なVZV脳炎、免疫能が正常な脳炎及び血管炎に対して使用された報告がありますが、信頼の置けるデータはありません。

1. 抗ウィルス薬
アシクロビル10mg/kg点滴静注 1日3回、14日間連日
腎機能が正常の成人に関しては一般的に、1回10mg/kgを点滴静注します。アシクロビルは、200ml以上の溶媒に溶かし、一時間以上かけて投与してください。
ビダラビン15mg/kg静注 1日1回点滴静注、10?14日間
あまり使用頻度の高い薬剤でなく、溶解方法も注意が必要ですので添付文書をよく読まれてください。

帯状疱疹ウィルスによる血管障害(主にはVasculitis)
アシクロビル静注を行うことが多く、またプレドニゾロンの効果は不明ですが併用されている文献も散見されます

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ノカルジア update

Nocardial intramedullary spinal cord abscess. Neurology 2008 71: e5.
ノカルジアによる脊髄内膿瘍の79歳男性例

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住血吸虫症 update

Diagnostic approaches to imported schistosomal myeloradiculopathy in travelers. Neurology 2008 71: 66-67.
マダガスカル・セネガル・マリ共和国旅行後に発症した住血吸虫症(Schistosomiasis)による脊髄神経根症の3例報告

Neuroschistosomiasis presenting as brainstem encephalitis. Neurology 2008 70: 2262-2264.
脳幹脳炎を呈した脳住血吸虫症の43歳男性例

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嚢虫症 update

Cognitive impairment and dementia in neurocysticercosis: A cross-sectional controlled study. Neurology 2010 74: 1288-1295.
神経嚢虫症では、実行機能障害、言語性記憶、非言語性記憶など様々な認知機能障害が、てんかん及び抗てんかん薬使用との関連なく認められる

Neurocysticercosis: Still Life in the Brain. Arch Neurol. 2009;66(10):1290-1291.
脳嚢虫症の45歳男性例

Teaching NeuroImages: Bruns syndrome caused by intraventricular neurocysticercosis. Neurology 2009 73: e34.
脳室内の脳嚢虫症による水頭症によりブルンス症候群を来たした24歳女性例

Perilesional brain oedema and seizure activity in patients with calcified neurocysticercosis: a prospective cohort and nested case-control study. Lancet Neurol. 2008 Dec;7(12):1099-1105. Epub 2008 Nov 3.
有鉤条虫による石灰化神経嚢虫症ではけいれん発作のある患者では病変周囲の浮腫が多くみられる.

IN NEUROCYSTICERCOSIS, CSF CYTOKINES CORRELATE WITH CEREBRAL BLOOD FLOW VELOCITIES Neurology 2008 71: 1119-1122.
脳嚢虫症では髄液のIL6, TNFα, RANTESが脳血流速度に相関する

The effects of albendazole treatment on neurocysticercosis: a randomized controlled trial. JNNP 2008 May 21. [Epub ahead of print]
アルベンダゾール投与は,神経有鉤嚢虫症の活動性の嚢胞を消失させるのに有効である.

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脳ヒストプラスマ症 update

Successful Treatment of Histoplasmosis Brain Abscess With Voriconazole. Arch Neurol. 2008;65:666-667.
脳ヒストプラスマ症の脳画像(35歳男性)

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